「おもてなし」と「マッサージ」の関係

今年印象に残った言葉の「おもてなし」
日本語って、あらためて取り出して並べてみると素敵な言葉がたくさんある言語ですね。

流行語の話しをしようと思っている訳ではなく、先日この「おもてなし」にからめて「なるほど!」と思うアドバイスをお客様からいただいたのです。

私はお客様に対応する仕事をしていながら、とてもサービス業に不向きなタイプです。初対面の方は苦手ですし、思っている事が顔に出てしまうので、マイルドな対応も苦手です。。
なので、その点の不十分さを補えるように、技術だけは満足していただけるようになりたい!とずーーっとマッサージの事を考えているのです。
でも、ときどき考え過ぎて訳がわからなくなってしまうことがあります。

お客様は一体、何を求めてenergyにくるのだろう?どういう技術を提供したら満足していただけるのだろう?…。今来ていただけているお客様は何が気に入ってenergyに通ってくださっているのだろう。。。そんな事を考え始めたらすっかり思考の迷路にはまり込んでしまいました。
自分で考えてもわからないので、これはお客様に聞いてみるのが一番かな?とあるお客様に聞いてみたのです。

すると、私が何に迷っているのかを汲み取ってくださったのか、こんな言葉を返してくれました。

「その人、その人に合わせた施術をすればいい。この人にはこのやり方、この人にはこのやり方。と来た方一人一人に合わせて施術をしてあげることを『おもてなし』っていうんだよ。」

もしかしたら、これを読んでいる方にとっては「別にあたりまえじゃない?」と思われるのかもしれません。
その時の私にはこの「その人、その人に合わせた施術」=「一人一人違っていい」ということを言っていただけたことで、ものすごく楽になったのです。

今までも、当然のことながら、その方の体調や状態に合わせて手技の強さや種類、アプローチの方法などは変えていました。そういった点では一人ひとりに合わせた施術をしてきました。ですが、もっと大きな括りとしてenergyの施術では、体を楽にしてあげることに没頭すればいいのか、精神的な面を楽にしてあげればいいのか、それとももっと別のものをお客様は求めているのか…。勝手に迷路に迷い込んで悩んでいたわけです。

100分という短い時間の中で、一番その方が「ああ、来てよかった。」と思っていただける最高の状態にもっていくために、全員に対して規格化されたメニューの提供ではなく、一人ひとりの状態に合わせたオーダーメイドのマッサージを提供してあげればいいんだ。そう気づかせてもらえたことで、また一つ自分で縛っていた思考の鎖を壊す事が出来ました。

マッサージという「おもてなし」で来てくださった方の日常に「ほっこり」とした時間の提供と、また一歩力強く踏み出すエネルギーの充填ができたらいいな。と思います。

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