黒くて目が点になってしまいました。

電車に乗っていると、ついつい人物観察とかしてしまいます…。
駅に停車中の車内から見かけたその人は70代くらいのおじいさん。
ちょうど駅名が書かれた看板に向かって上がったり下がったりしているのです。「ん?」と思い、もう一度よーく見てみると、スクワットをしていました。腰を落とす幅がちょっと遠慮がちなので一瞬スクワットとはわからず、何度も繰り返しているのを見て、「あーースクワットしてるんだな。」と判明。
それが終わると次には体をひねる動作を始め、電車を待つ僅かな時間を利用して、一生懸命運動するおじいちゃんだったのです。
さすがに線路の方に向かって大々的にやるのは恥ずかしかったようで、壁に向かって黙々と頑張っていました。

そんな、元気に頑張るおじいちゃんに遭遇した一方で、過労死寸前かと思うような働き盛りのサラリーマンにも遭遇しました。
座席に座っていた私。ドアが開き一人の男性が私の座っている前に立ちました。本を読んでいたので、どんな人が前にたったのか見ませんでした。しかし…。なんだかとても重くて暗い空気がこちらに流れてくるのです。「なになになに?」と思って顔をあげてみると、それはそれは顔が真っ黒なスーツ姿の男性が立っていたのです。
顔が真っ黒と言っても、日サロ通いのお兄さんでも、外国の方ということでもなく、おそらく30代後半のサラリーマン。顔色が真っ黒ということなんですが、その黒さと言ったら目が点です。

東洋医学を学ぶと、陰陽五行という思想が出てきます。五行は自然界のいろいろなものを木・火・土・金・水という五つのグループに分類していて、体の臓腑や味、臭い、そして色などもグループ分けしているのです。
そのサラリーマンは顔色がひどく真っ黒でした。色としては「黒」ということですね。そしてこの「黒」と同じグループに所属しているのが「腎」なわけです。「腎」は根本的な生きる力そのもの。
まるで黒くて石ような顔色で、固まってしまったように表情も動かさず、立っていたそのサラリーマンをみて
「仕事に生命まで持って行かれてしまうぞ!!しっかりしろ!!目をさませ!!」と何かのドラマかマンガ風に、その人の体を揺すぶりたくなってしまいました。

もちろん実際にはしませんでしたが(^_^;)

どうか皆さん。仕事の忙しさに忙殺され、気づかないうちに自分の生命力とお金を引き換えにすることが無いようにしてくださいね。

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