「抱っこして」のポーズ

「抱っこして」のポーズ

5月は本当に気持ちがいい季節ですね。
日に日に新しい葉っぱをキラキラさせて伸びていく植物を見ると、こちらも負けずに縮こまっていた身体をパーッと広げたくなります。

この間、近所を歩いていて小さな子どもがお母さんに向かって「抱っこして」というポーズを取っていました。
でもお母さんは先を急ぎたいらしく、後でね…。という様子でなかなか抱っこしてくれません。
それでも、諦めきれない子どもはいつまででも「抱っこして」というポーズをとったままお母さんの後を追っていました。

その時の子どものポーズを見て、ふと感心してしまいました。

「抱っこして。」のポーズって、要するに、両手を上に上げているポーズですよね。
子どもは抱っこしてもらえるまで、ずーっとそのポーズを取り続けます。仮に抱っこして。という願いが叶わなかった時には
抱っこしてもらえなかった事に対して涙を流したり、癇癪を起こしたりするかもしれません。
でも決して「あー、全く、こんなにずっと腕あげっぱなしで疲れちゃったよー」と愚痴をこぼすことはないでしょう。

子どもにとって自分の腕をあげる。という動作はなんでもないことなのに、大人にとっては腕をあげる。って意外と大変な動作ですよね。

五十肩でそもそも腕が上がらない!なんて事はまぁ、置いといたとしても、
オフィスワークをやり続けている大人にとっては、腕を上にあげるなんて1日に何回もある動作ではないですよね。
たいした動作ではないはずなのに、腕を3分上げ続けてください。と言われたら…。想像してみるだけでも疲れるだろうな。と思いますよね。

定期的にスポーツをしている人や、身体を動かす仕事をしている人は、そこまで負担を感じないかもしれないですが、
パソコンにかじりついて仕事をしなければならない人ほど、この「抱っこして」のポーズはキツイのではないかと思います。

近所でたまたま見た光景だったのですが、子どもの身体の凄さと大人の身体の不健康さを考えさせられてしまった出来事でした。

 

 

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