「快適な体にチューニング」vol.3

 

今回は「眠り」をテーマに選びました。

気持よく眠って目覚めた日の体の快適さ。何でもチャレンジできそうな、体の底からやる気が湧き出てくるような感じがしますよね。
その反対に、よく眠れず、無理やり起きた日の体の重いこと。。全く調子も上がらずイライラし、思考もネガティブになりがち。。
どちらの状態も、みなさん体験済みと思います。

そうなんです。毎日眠りにつき、また目覚めていますが、
ぐっすり眠ること。そしてぐっすり眠った体というのは、もうそれだけで最強なのです。

今の時期、困りものの「花粉症」ですらも
しっかり眠って免疫力が充分な状態と、寝不足で不十分な状態とでは、
花粉が体に入ってきた時の反応の仕方が異なります。

睡眠に関する書籍は、「美容・健康」の棚だけでなく、「ビジネス書」の棚の中にもいろいろ見かけるようになりました。
それぞれ良い睡眠を得るための方法として
眠る前の照明の問題、寝具の問題、昼間の活動における問題、いろいろな角度からいい睡眠を得るための工夫が紹介されています。

その中から今回、私はある一つの方法に注目しました。

ズバリ「抱き枕」です。

抱き枕。。。人によっては、アニメキャラが描かれたオタクグッズを思い浮かべる方もいるかもしれません。
今は検索してみると、女性が好みそうなポップで可愛らしいものから、男性向けのシンプルなもの、形や素材にこだわったものなど、かなりの数が登場しています。

何故「抱き枕」を勧めるか。

それは、例えば街のマッサージ、接骨院、整体などにいくと、大体どこでも、何がしかの形の枕が用意してありませんか？
うつ伏せ用の胸当て枕、顔用の枕。足の下に置く枕、横向きの時には、足に挟んだり、腕を支えるような枕…。

いろいろな形の枕（クッション）が用意されていると思います。
あれは全て、施術を受けている間に、受けている人ができるだけ楽で負担がない状態になってもらえるために用意している補助グッズです。
つまり、体の無駄な緊張を減らしリラックスしてもらえるようにあるのです。

それならば家で眠るときにも、あったら楽だなぁ。。という気がしてきませんか？

実際に抱きまくらを使って眠ると、横向きに寝るため腰痛対策にも有効です。
仰向けに大の字に寝るのにくらべると、横向きは体を自然と緩ませて丸くなるように寝ます。
赤ちゃんが体内で丸まっている感じと同様の姿勢で、緊張が解け体が緩む姿勢になります。

抱枕に腕を乗せることで、自分の腕の重さを枕が吸収してくれて上半身も楽です。
腰に負担がくるのが避けられない妊婦さんは、いよいよお腹が大きくなったときは、
横向きで抱き枕に腕と脚を乗せるような形で眠るように指導されます。
それだけ、負担を少なくできる体勢なのです。

更にもう一つ注目な点は、枕を抱いて横向きに寝る以外でも、腰痛解消に抜群に役立ってくれる方法があるのです。

「反り腰」という腰が反り過ぎていることから腰痛になっている場合。枕が非常に役立ちます。
通常でも背骨は自然なカーブを描いていますが、反り腰はそのカーブがきつくなりすぎた状態。
お腹が前に出て、出っ尻状態になってしまうのです。

私がenergyでマッサージをしていると、この「反り腰」タイプの人は時々見かけます。
こういうタイプの人にはお腹をたっぷりマッサージして、反り腰のカーブを緩やかになるように施術してあげると、
腰の痛みの感じ方がビックリするくらい変わります。

私は以前は疲れてくると、どんどん反り腰が酷くなり、腰痛になっていました。
日中には出来るだけ姿勢を気をつけるようにしていたのですが、それよりも効果的だったのが、
寝るときに膝の下に枕を入れて腰が浮かないようにして寝ることでした。

仰向けになり、抱き枕を横にして膝の下に入れる。（抱き枕でなくても、クッションでも可）
自分の腰が反りすぎていないかを確かめ、（腰の下に手を入れてみて空き具合を確認）
脚や腰周辺が力が抜けて楽な状態になっている感じがしたら、そのまま就寝。

毎日のちょっとずつの積み重ねのお陰で、気がつけば、すっかり反り腰に悩まされることはなくなり、
腰痛は全く感じなくなりました。
（因みに、膝の下枕と合わせて、ストレッチポールを使ってのストレッチも毎晩やっていました。）

反り腰気味の人は膝の下に枕を入れてみる方法は簡単でオススメです。

「抱き枕」は寝る時の姿勢による体への負担の軽減の他にも、
抱きしめる。という事による癒やし効果。
抱き枕の素材による触覚からのリラックス効果もあります。

眠る事で腰痛対策。そして花粉に負けない体作り。
いかがでしょうか？