少しまとまったお休みをいただき、スリランカへ研修に行って来ました。
究極に気持ちがいいマッサージを探し求めて旅をしていくのが、ライフワークになりそうな今日このごろ…。
スリランカにはアーユルヴェーダという3000年以上に渡り受け継がれている伝統療法があります。
日本で伝統療法というと、「指圧」や「おばあちゃんの知恵」的な治療法を思い浮かべたくなりますが、
アーユルヴェーダはドクターがしっかりと診断をし治療をする医療なのです。
アーユルヴェーダという言葉を耳にして、パッと何かイメージを思い浮かべるとしたら、頭の上からオイルをタラ~っとたらしている姿が浮かぶ方もいるかと思いますが、あれはシロダーラと言ってアーユルヴェーダの治療法の中の1つです。その他にもたくさんの治療法があり、全身のオイルマッサージもあります。
私は、この部分にのみ焦点をあてて、コロンボ近郊にあるアーユルヴェーダ療養院からホテル内のスパまで、いろいろな形で提供されているマッサージを受けてきました。
しかし、受ければ受けるほどに、アーユルヴェーダのオイルマッサージはあくまでアーユルヴェーダという伝統医療の中の一部分であって、それだけ独立して取り出せるものではないな。。と感じました。自然の一部として存在する私達の体を、自然界のあらゆるものを使い治療していく。歴史ある医療としてのアーユルヴェーダにとってマッサージは心と体を健康に保つための処方の一つ。その人の体に合ったオイルを調合し体に刷り込むようにマッサージしていく。主役はマッサージそのものではなく、オイルが主役のマッサージ。なんだな。と感じました。
私のマッサージは指圧学校で学んできた物がベースになっているので、マッサージをする上での主役は「手」であり、オイルは「潤滑剤」としての役割を担ってくれるものの為、同じマッサージと名前はついても全く違う捉え方にとても衝撃を受けました。
もちろん、アーユルヴェーダのマッサージでも「手」がほぐしていく事を重要視していない。という事ではなく、オイルに対する絶対的な信頼度というか、オイルが果たす役割に対する捉え方が圧倒的に違いました。
アロマセラピーのマッサージでも同じようにオイル(精油)の果たす役割が大きい事は、学んで知ってはいたけれど、頭でわかっている事と本場の目に見えない空気感と肌から体感する事では納得度合いが全く違うことを、今回はものすごく感じました。
今回、いろいろと体感したことが、私のマッサージにどのように現れていくのかはわかりませんが、
コツコツといろいろな経験をしていくことで、より深みのあるマッサージが提供できるようになりたいです。
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